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Posts from the ‘プレスリリース(IDA本部)’ Category

23
4月

プレスリリース: 世界で4番目のダークスカイ・サンクチュアリを認定

国際ダークスカイ協会は、ユタ州南部のレインボーブリッジ国定公園(Rainbow Bridge National Monument) を、ダークスカイ・サンクチュアリに認定しました。世界で4番目、米国内で2番目の認定です。
同国定公園は、パウエル湖をボートで渡るか、あるいはナバホ山方面からの登山によってのみ辿り着くことができます。公園内での天頂方向の夜空の暗さは、全く人工光のない自然のままの暗さと比較して、明るさの増加量がわずか5%未満と推定されています。

詳細は、IDAによるプレスリリース(2018.4.16) をご覧ください。
Rainbow Bridge National Monument Designated World’s 4th International Dark Sky Sanctuary

紹介ページ: Rainbow Bridge National Monument (U.S.)

 

【星空保護区認定制度について】
国際ダークスカイ協会が2001年に始めた「ダークスカイプレイス・プログラム」(和名:星空保護区認定制度)は、光害の影響のない、暗く美しい夜空を保護・保存するための優れた取り組みを称える制度です。認定には、屋外照明に関する厳格な基準や、地域における光害に関する教育啓発活動などが求められます。「ダークスカイ・パーク」「ダークスカイ・コミュニティ」など5つのカテゴリーがあり、全てのカテゴリーの認定地を総称して、国内では「星空保護区」と表記しています。
星空保護区認定制度ウェブサイト http://idatokyo.org/hogoku

2
4月

プレスリリース: 日本初の「星空保護区」が誕生


Photo by Coral-foundation Iriomote inc.

IDA本部による英文リリース(2018.4.1)
First International Dark Sky Place Established In Japan

※以下、日本語訳(一部、IDA東京が補足を追加)

西表石垣国立公園(沖縄県)が、ダークスカイ・パーク(星空保護区のカテゴリーの一つ)に認定されました。国際ダークスカイ協会(IDA)による「星空保護区認定制度」の認定を受けた日本初の地域であり、アジア全体でも2番目の認定です。

スコット・フィーラベンド氏(国際ダークスカイ協会エグゼクティブ・ディレクター)「日本初となる星空保護区を本日発表できることを、大変うれしく思います。暗い夜空の価値に対する日本の方々の意識が高まっているという重要なサインであり、同じような保護区がアジアでさらに広がっていくことを期待しています。」

日本の南端、八重山諸島に位置する西表石垣国立公園は、約406.53平方キロメートルの陸域面積をもちます。台湾からは東に約270キロメートルの距離で、亜熱帯特有の自然景観が広がっています。サンゴ礁に囲まれた島々には、数多くの希少な動植物が生息しており、その中には自然のままの暗闇を必要としているヤエヤマヒメボタル(八重山の固有種)も含まれます。

越智信彰氏(国際ダークスカイ協会東京支部代表、東洋大学准教授)「日本は世界の中でも特に夜が明るい国の一つです。今回の認定によって、日本の多くの人々が明るすぎることの問題点に気づき、また自然の夜空の美しさ・自然の暗闇の大切さを再認識するきっかけになってほしいと思います。」

IDAは、同国立公園の特殊な状況から、現時点では“暫定” 認定としました。石垣市と竹富町の2つの自治体から成る八重山諸島では、約5.4万人の人々が生活を営んでおり、そのうち9割が、八重山地域の商業・輸送の中核を担っている石垣市の住民です。国立公園内は非常に暗い夜空が保たれていますが、居住地域からの人工光は大きな課題です。

星空保護区の審査過程において、自治体は、自治体管理の全ての屋外照明について、光害を抑えるための「屋外照明管理計画」に準拠させることを約束しました。改修が必要な屋外照明は多数ですが、暫定認定の取得により、予算の確保や改修作業がスムーズに進むことが期待されます。

屋外照明の改修は、観光業に大きく依存している島々の夜間環境の改善に貢献することでしょう。地元では、国立公園内での星空観賞をツアーに組み込んだアストロ・ツーリズムが盛んになりつつあります。この好機を逃さず、自治体・市民団体・住民有志らが手を組んで、暗い夜空の重要性や、誘客に繋がることを理解してもらうための取り組みが続けられてきました。

その取り組みにより、屋外照明が国立公園の夜間環境に及ぼす影響について、住民の意識が高まりました。自治体は照明改修計画を整備し、2023年度までに国立公園内の全ての屋外照明を、光害対策型に改修することを決定しました。

上野貴弘氏(石垣市、星空ツーリズム株式会社 代表取締役)「八重山諸島の星空が国際的に認められたことは大変光栄です。日本初の星空保護区として、人の暮らしと星空や夜の生態系が共存する街づくりをリードし、暗い夜空の価値を国内外に発信できればと思います。」

紹介ページ: Iriomote-Ishigaki National Park (Japan)


Photo by ©Hoshizora Tourism Ltd.

 
申請時の記事・それまでの経緯は こちら

本プレスリリース前の速報は こちら
公式な認定日は、3月30日です。

(2018.4.16補足) アジア初の星空保護区は、英陽ホタルエコパーク(韓国、ダークスカイ・パーク、2015年10月認定)です。2017年9月にラモン・クレーター(イスラエル)がダークスカイ・パークに認定されており、これをアジアに含めれば、西表石垣国立公園はアジアで3番目となります。しかし、IDA本部はリリース文にてラモン・クレーターを「中東初」、西表石垣国立公園を「アジアで2番目」と発表しており、IDA東京もそれに従って記載しています。

 

【星空保護区認定制度について】
国際ダークスカイ協会が2001年に始めた「ダークスカイプレイス・プログラム」(和名:星空保護区認定制度)は、光害の影響のない、暗く美しい夜空を保護・保存するための優れた取り組みを称える制度です。認定には、屋外照明に関する厳格な基準や、地域における光害に関する教育啓発活動などが求められます。「ダークスカイ・パーク」「ダークスカイ・コミュニティ」など5つのカテゴリーがあり、全てのカテゴリーの認定地を総称して、国内では「星空保護区」と表記しています。
星空保護区認定制度ウェブサイト http://idatokyo.org/hogoku
星空保護区認定制度に関する問い合わせ先は こちら

 

【国際ダークスカイ協会について】
国際ダークスカイ協会(IDA)は、光害問題に対する取り組みで先導的な役割を担う組織として、世界中で広く認知されています。1988年に設立され、米国アリゾナ州ツーソンにある本部と、世界18ヵ国の64支部(2018.3現在)を有するNPO団体です。
国際ダークスカイ協会ウェブサイト http://www.darksky.org/

14
9月

プレスリリース: ユタ州に新たなダークスカイ・パークを認定

国際ダークスカイ協会は、ユタ州南東部のゴブリンバレー州立公園(Goblin Valley State Park) を、ダークスカイ・パークに認定しました。同州の州立公園では、6月に認定されたデッドホースポイント州立公園に続き2ヶ所目の認定です。

多くのキャンプサイトやテント小屋を備える同公園は、光害のない美しい星空を楽しむことができ、近年天文愛好家の間で人気を博してきました。「初めて天の川を見た」と言うゲストの声を聞くことも珍しくありません。

IDAの基準をクリアするため、照明器具の改修や教育プログラムの構築など、約2年間に及ぶ取り組みの末、今回の認定に至りました。

詳細は、IDAによるプレスリリース(2016.9.6) をご覧ください。
Second Utah State Park Named IDA Dark Sky Park

紹介ページ: Goblin Valley State Park (U.S.)

位置: Google Map

ウェブサイト: Goblin Valley State Park

 

【ダークスカイプレイス・プログラムについて】
国際ダークスカイ協会は、夜空を保護する優れた取り組みを称えるために、ダークスカイプレイス・プログラム(International Dark Sky Places: IDSPlaces) を2001年から開始しました。認定には、屋外照明についての厳格な基準と革新的なアウトリーチ活動が求められます。これまでに認定されたIDSPlacesは、ダークスカイ・コミュニティが14ヶ所、ダークスカイ・リザーブが11ヶ所、ダークスカイ・パークが39ヶ所、ダークスカイ・サンクチュアリが2ヶ所です。

ダークスカイプレイス・プログラムの詳細はこちら
日本語 http://idatokyo.org/?page_id=414#IDSP
英語 http://darksky.org/idsp/

22
8月

プレスリリース: ニューメキシコ州に新たなダークスカイ・パークを認定

国際ダークスカイ協会は、ニューメキシコ州北西部にあるキャプリン・ボルケーノ国定公園(Capulin Volcano National Monument) を、ダークスカイ・パークに認定しました。認定日は、同公園が設立された1916年8月9日からちょうど100周年にあたります。ランクはGold Tier です。

同公園には、周囲の平地から標高8000フィート(2.4km)以上の高さまで突き出た噴火口があり、そこから360度広がる大パノラマを望むことができます。ニューメキシコ・オクラホマ・テキサス・コロラドの4つの州が見えるほどです。星空も素晴らしく、ほとんど昔のままの夜空を見ることができます。

公園内では、IDAのガイドラインに100%準拠するため、全ての屋外照明は下向きのLEDに交換され、トータルで12,000ルーメン以上の無駄な光量が削減されました。また、公園内では定期的に天体観測イベントなどが開催されています。

詳細は、IDAによるプレスリリース(2016.8.9) をご覧ください。
US National Monument Designated Dark Sky Park on its 100th Birthday

紹介ページ: Capulin Volcano National Monument (U.S.)

位置: Google Map

ウェブサイト: Capulin Volcano

 

【ダークスカイプレイス・プログラムについて】
国際ダークスカイ協会は、夜空を保護する優れた取り組みを称えるために、ダークスカイプレイス・プログラム(International Dark Sky Places: IDSPlaces) を2001年から開始しました。認定には、屋外照明についての厳格な基準と革新的なアウトリーチ活動が求められます。これまでに認定されたIDSPlacesは、ダークスカイ・コミュニティが14ヶ所、ダークスカイ・リザーブが11ヶ所、ダークスカイ・パークが38ヶ所、ダークスカイ・サンクチュアリが2ヶ所です。

ダークスカイプレイス・プログラムの詳細はこちら
日本語 http://idatokyo.org/?page_id=414#IDSP
英語 http://darksky.org/idsp/

18
7月

プレスリリース: オーストラリア初のダークスカイ・パークを認定

国際ダークスカイ協会は、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の西部にあるワランバングル国立公園(Warrumbungle National Park) を、同国初のダークスカイ・パークに認定しました。

同州の計画大臣であるStokes氏によると、同公園の夜空は今後10万AUS$の資金の下、光害抑制計画が実行され、保護されます。新たな「夜空保護計画ガイドライン」は、同州とオーストラリアン天文台との共同で作成されました。「ワランバングル国立公園は、地上の美しい光景だけでなく、美しい夜空でも知られてきました。近隣に天文台もあり、オーストラリアにおける天文研究で重要な役割を担っています。近隣の町が発展している今、この公園の夜空を保護することは非常に重要です。」

同州の環境大臣であるSeakman氏は、この認定は天体観測だけでなく環境面からも利益があると言います。「光害は天体観測への影響だけでなく、夜行性動物などの生態系にも影響があるのです。」

詳細は、IDAによるプレスリリース(2016.7.4) をご覧ください。
First Dark Sky Park in Australia Designated

紹介ページ: Warrumbungle National Park (Australia)

位置:Google Map

ウェブサイト: Warrumbungle National Park

 

【ダークスカイプレイス・プログラムについて】
国際ダークスカイ協会は、夜空を保護する優れた取り組みを称えるために、ダークスカイプレイス・プログラム(International Dark Sky Places: IDSPlaces) を2001年から開始しました。認定には、屋外照明についての厳格な基準と革新的なアウトリーチ活動が求められます。これまでに認定されたIDSPlacesは、ダークスカイ・コミュニティが14ヶ所、ダークスカイ・リザーブが11ヶ所、ダークスカイ・パークが37ヶ所、ダークスカイ・サンクチュアリが2ヶ所です。

ダークスカイプレイス・プログラムの詳細はこちら
日本語 http://idatokyo.org/?page_id=414#IDSP
英語 http://darksky.org/idsp/

26
6月

プレスリリース: グランドキャニオン国立公園など2ヶ所をダークスカイ・パークに認定

【1】
国際ダークスカイ協会は、ユタ州のデッドホースポイント州立公園(Dead Horse Point State Park) を、ダークスカイ・パークに認定しました。

同公園からは、隣接するキャニオンランズ国立公園(2015年8月にダークスカイ・パーク認定)やグースネックと呼ばれるコロラド川の蛇行など、素晴らしい眺望を臨むことができ、360度の星空も楽しむことができます。

ユタ州では、キャニオンランズ国立公園(Canyonlands National Park) の他、キャピトル・リーフ国立公園(Capitol Reef National Park)、ナチュラル・ブリッジズ国定公園(Natural Bridges National Monument)、ホーヴェンウィープ国定公園(Hovenweep National Monument)、ウィーバー・ノース・フォーク・パーク(Weber County North Fork Park) もダークスカイ・パークに認定されています。

詳細は、IDAによるプレスリリース(2016.6.1) をご覧ください。
Utah State Park Designated Newest Dark Sky Park

紹介ページ: Dead Horse Point State Park (U.S.)

位置:Google Map

ウェブサイト: Dead Horse Point State Park

 

【2】
国際ダークスカイ協会は、アリゾナ州のグランドキャニオン国立公園(Grand Canyon National Park) を、ダークスカイ・パークに認定(暫定)しました。

グランドキャニオンの他、これまでに11のアメリカの国立公園が認定されていますが、これは国立公園局(National Park Service) が、サステナブルな屋外照明がエネルギー効率向上とビジターの自然体験の向上に繋がるとして注力しているためと言えます。

グランドキャニオンからの申請書は、これまで認定されたものの中で最も複雑なものでした。公園内にある5000基以上の屋外照明のリストが含まれ、そのうち43%が申請段階でIDAの基準を満たすものですが、これを今後3年以内に67%以上に高めることで、暫定でなく正式な認定となります。3年後の2019年はちょうど同公園の100周年にあたり、これを目指して改修を進めます。

詳細は、IDAによるプレスリリース(2016.6.6) をご覧ください。
Grand Canyon Designated a Dark Sky Park

紹介ページ: Grand Canyon National Park (U.S.)

位置:Google Map

ウェブサイト: Grand Canyon National Park

 

【ダークスカイプレイス・プログラムについて】
国際ダークスカイ協会は、夜空を保護する優れた取り組みを称えるために、ダークスカイプレイス・プログラム(International Dark Sky Places: IDSPlaces) を2001年から開始しました。認定には、屋外照明についての厳格な基準と革新的なアウトリーチ活動が求められます。これまでに認定されたIDSPlacesは、ダークスカイ・コミュニティが14ヶ所、ダークスカイ・リザーブが11ヶ所、ダークスカイ・パークが36ヶ所、ダークスカイ・サンクチュアリが2ヶ所です。

ダークスカイプレイス・プログラムの詳細はこちら
日本語 http://idatokyo.org/?page_id=414#IDSP
英語 http://darksky.org/idsp/