コニカミノルタプラザ特別企画展に協力します
IDA東京は、コニカミノルタプラザで開催される特別企画展「ナミブ砂漠に広がる星空展」(2014年11月1~24日、入場無料)に開催協力いたします。
国際ダークスカイ協会認定「ダークスカイ・リザーブ」のゴールドステータスに輝いた美しい星空の写真や、認定までの経緯の解説パネルなどが展示されます。
コニカミノルタプラザのサイト
http://www.konicaminolta.jp/plaza/schedule/2014november/namib/index.html
コニカミノルタ・ニュースリリース
http://www.news2u.net/releases/128527
http://www.sankei.com/economy/news/141029/prl1410290136-n1.html
IT Mediaによる紹介
http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1410/21/news039.html
デジカメWatchによる紹介
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/exhibition/20141029_672492.html
マイナビニュースによる紹介
http://news.mynavi.jp/news/2014/10/31/523/
MY LOHAS(景山えりか氏)による紹介
http://www.mylohas.net/2014/11/042057star.html
ダークスカイプレイス・プログラムについて
http://idatokyo.org/wp-content/uploads/2014/03/IDSPlaces.pdf
国際ダークスカイ協会「2014年ノーベル物理学賞が、青色光への期待と課題を示した」
2014 Nobel Prize for Physics Draws Attention To Promise And Challenges of Blue Light
国際ダークスカイ協会によるリリース (2014.10.7)
http://darksky.org/night-sky-conservation/421
ノーベル賞委員会は、2014年のノーベル物理学賞を、青色LED技術を発明した3人の日本人に授与することを発表した。20年以上前の彼らの発明は、白色LEDの開発に繋がり、エネルギー効率の良いLEDは急速に従来光源から置き換わっている。
米国エネルギー省国家照明局による最近の推計では、白色LEDは2030年までに米国内の照明売上高の74%に達し、照明による電力需要の約50%削減に寄与する。ノーベル賞委員会は「白熱電球が20世紀を照らし、LEDが21世紀を照らす」と述べた。
国際ダークスカイ協会(IDA) はこのノーベル物理学賞を支持する。一方で、適切なLEDの使用(特に夜間において)の重要性を主張する。LEDのエネルギー効率の良さは、過剰な光の使用を助長しかねない。歴史的に見て、照明技術が向上すると、屋外照明の量は増加する傾向にある。
IDA代表代行のScott Kardel氏は言う。「LEDが普及していくことは疑いようがない。重要なことは、我々がこの新しい技術を、過剰な照明の使用や光の浪費をすることなく、適切に使っていけるかだ。適切に使えば、エネルギーの節約、視認性の向上、光害の削減が実現できる。」
夜間のLED使用について、もう一つの問題点は、白色LEDには青色光が多く含まれる点である。夜間に青色光にさらされると、生態系や人体に悪影響があることが知られている。グレア(まぶしさ)も増加する(特に老人の目への影響が大きい)。さらに、青色光は夜空の明るさへの影響が、従来光源よりも大きい。IDAはこれらの問題について、2010年に公表した白書(『青色光を多く含む白色屋外照明による、視認性、環境、天文への影響』)で警告した。
IDAは、白色LEDを使用する際、3000K以下の相関色温度を推奨する。それは青色光が少なく、演色性も十分である。生態系への影響が特に懸念される地域では、相関色温度は可能な限り低くするべきである。色温度の情報は、多くの場合製品パッケージに表示されている。
光による悪影響をさらに減らすには、時間帯によって輝度を落としたり消灯したり、必要な場所だけを必要な量の明るさで照明すること、が有効である。
世界中の都市で、エネルギー削減と経費削減のために、街灯がLEDに切り替わっている。その効果を最大化するには、過剰に照明しないこと、時間制御やセンサー制御などLEDの得意とする技術を使うこと、等が有効である。
LED技術への期待が高まっているが、一方で適切に使用されなければ新たな問題が生じる。屋外照明、夜間の青色光、光害に関するさらなる情報は、IDAのウェブサイトを参照。
こちらの文書も参照。(IDAのニュースレターNightscape 80号より)
光害啓発ポスターを無料配布します
IDA東京制作の光害啓発ポスター(B2サイズ)ができました。
プラネタリウム・科学館・天文台など、掲示していただける施設の方に、無料配布いたします。送付先住所・担当者名・必要枚数をご連絡ください。1施設につき2枚迄でお願いいたします。また、恐れ入りますが個人の方への配布は行っておりません。
申し込み先は【こちら】
※ポスターの画像は、東京の街明かりを暗く加工し、満天の星が戻ってくるイメージを表しています。
「シティー・アット・ナイト」プロジェクトで光害研究に協力して下さい
「シティー・アット・ナイト」(Cities at Night) は、マドリード・コンプルテンセ大学(The Universidad Complutense de Madrid) が中心となって展開しているシチズン・サイエンス・プロジェクトです。
ウェブサイトやツイッターなどで、国際宇宙ステーション(ISS) から撮影された、夜の地球の街明かりの写真をご覧になったことがある方も多いでしょう。街明かりは美しく見えますが、一方で光害の問題も起きています。2003年以降、宇宙飛行士がISSから撮影した写真は実に120万枚以上にのぼり、そのうちおよそ3割が夜間に撮影されたものです。これらの画像には光害研究に役立つ重要な情報が含まれていますが、画像があまりにも大量なため、ほとんどは選別されぬまま、NASAのアーカイブに眠ったままとなっています。
「シティー・アット・ナイト」は、市民の皆さんの力を借りて、これらの画像を適切に選別し、光害研究に役立つデータベースを構築することを目指した、シチズン・サイエンス・プロジェクトです。
シティー・アット・ナイトのメインページ: http://www.citiesatnight.org/
その日本語ページ: http://www.citiesatnight.org/index_JP.html
3つのウェブアプリが用意されています。
- 現在はいずれも英語版のみです。アプリ開始時にチュートリアルの動画がありますので、参考になると思います。日本語を含む多言語版アプリを、現在準備中です。
- これらのアプリは、crowdcrafting のシステムを利用しています。アカウントを作成してからの利用が推奨されています。
[1] Dark Skies of ISS
http://crowdcrafting.org/app/darkskies/
→ 「START CONTRIBUTING NOW」をクリックして開始
表示されたアーカイブ画像が、「街明かり」「星」「オーロラ」「宇宙飛行士」「それ以外」「何も見えない」「わからない」のいずれかを選びます。誰でも簡単に貢献できる、最もシンプルなアプリです。
[2] Night Cities
http://crowdcrafting.org/app/nightcitiesiss/
→ 「START CONTRIBUTING NOW」をクリックして開始
ある程度、位置が絞り込まれているアーカイブ画像が表示されます。隣りに近辺のGoogleマップが表示されます。その街の地理的な知識があり、どの光が地図上のどの位置のものか判別可能な場合、写真と地図をそれぞれクリックして対応付けます。やや高度ですが、価値の高い貢献をすることができます。
[3] Lost at Night
http://crowdcrafting.org/app/LostAtNight/
→ 「START CONTRIBUTING NOW」をクリックして開始
位置情報の誤差が大きい(最大500km)アーカイブ画像が表示されます。画像の街明かりがどの街のものか判別可能な場合、写真と地図をそれぞれクリックして対応付けます。最も高度ですが、価値の高い貢献をすることができます。
プレスリリース(英語): https://www.ucm.es/data/cont/media/www/pag-56948/Atlas%20de%20imagenes%20nocturnas%20(Ingl%C3%A9s).pdf
NASAによる紹介ページ: http://www.nasa.gov/mission_pages/station/research/news/crowdsourcing_night_images/
IDA東京は、日本語版のサイト、アプリの開発に協力しています。お問い合わせはIDA東京事務局へお願いいたします。
(2014.8.18 追記)
CNNにも採り上げられました: http://edition.cnn.com/2014/08/17/tech/nasa-earth-images-help-needed/
その日本語ページ: http://www.cnn.co.jp/fringe/35052466.html
光害関連の国際会議情報 2014年9~11月
光害に関連した国際会議の情報を紹介します。
ALAN2014
Artificial Light at Night (ALAN) Conference
Sep. 2-4, 2014, De Montfort University, Leicester, England
14th European Symposium for the Protection of the Night Sky
Sep. 18-20, 2014, Alqueva, Portugal
Website not available yet.
SLLP2014
International Conference on Sustainable Lighting and Light Pollution
Nov. 5-7, 2014, Seoul, South Korea
プレスリリース: ドイツに世界で9番目のダークスカイ・リザーブを認定
国際ダークスカイ協会は、ドイツ中部のレーン生物圏保護区(Rhön Biosphere Reserve) を世界で9番目のダークスカイ・リザーブに認定しました。ランクはSilver Tier です。
この地域は1991年にユネスコによって生物圏保護区に指定され、面積は1720 km^2。ヨーロッパに残された数少ない、真に暗い夜空とアクセスの良さを合わせ持つ地域です。
2009年、地元の大学生グループがIDAからの認定を目指した活動を始めました。当初は懐疑的だった生物圏保護区の関係者を説得し、照明器具の調査や照明ポリシーの提案、啓発活動の展開(星空観望会、メディアへの出演、博物館展示、ツアーの実施、講演会など)を積極的に進めた結果、今回の認定となりました。
詳細は、IDAによるプレスリリース(2014.8.7) をご覧ください。
http://www.darksky.org/assets/Night_Sky_Conservation/Reserves/rhon/Rhon_press_release_FINAL.pdf
位置: Google Map
【ダークスカイプレイス・プログラムについて】
国際ダークスカイ協会は、夜空を保護する優れた取り組みを称えるために、ダークスカイプレイス・プログラム(International Dark Sky Places: IDSPlaces) を2001年から開始しました。認定には、屋外照明についての厳格な基準と革新的なアウトリーチ活動が求められます。これまでに認定されたIDSPlacesは、ダークスカイ・コミュニティが8ヶ所、ダークスカイ・リザーブが9ヶ所、ダークスカイ・パークが19ヶ所です。
ダークスカイプレイス・プログラムの詳細はこちら
http://darksky.org/night-sky-conservation/dark-sky-places