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2014年8月15日

「シティー・アット・ナイト」プロジェクトで光害研究に協力して下さい

「シティー・アット・ナイト」(Cities at Night) は、マドリード・コンプルテンセ大学(The Universidad Complutense de Madrid) が中心となって展開しているシチズン・サイエンス・プロジェクトです。

ウェブサイトやツイッターなどで、国際宇宙ステーション(ISS) から撮影された、夜の地球の街明かりの写真をご覧になったことがある方も多いでしょう。街明かりは美しく見えますが、一方で光害の問題も起きています。2003年以降、宇宙飛行士がISSから撮影した写真は実に120万枚以上にのぼり、そのうちおよそ3割が夜間に撮影されたものです。これらの画像には光害研究に役立つ重要な情報が含まれていますが、画像があまりにも大量なため、ほとんどは選別されぬまま、NASAのアーカイブに眠ったままとなっています。

「シティー・アット・ナイト」は、市民の皆さんの力を借りて、これらの画像を適切に選別し、光害研究に役立つデータベースを構築することを目指した、シチズン・サイエンス・プロジェクトです。

 

シティー・アット・ナイトのメインページ: http://www.citiesatnight.org/
その日本語ページ: http://www.citiesatnight.org/index_JP.html

 

3つのウェブアプリが用意されています。

  • 現在はいずれも英語版のみです。アプリ開始時にチュートリアルの動画がありますので、参考になると思います。日本語を含む多言語版アプリを、現在準備中です。
  • これらのアプリは、crowdcrafting のシステムを利用しています。アカウントを作成してからの利用が推奨されています。

[1] Dark Skies of ISS

http://crowdcrafting.org/app/darkskies/
→ 「START CONTRIBUTING NOW」をクリックして開始

表示されたアーカイブ画像が、「街明かり」「星」「オーロラ」「宇宙飛行士」「それ以外」「何も見えない」「わからない」のいずれかを選びます。誰でも簡単に貢献できる、最もシンプルなアプリです。

[2] Night Cities

http://crowdcrafting.org/app/nightcitiesiss/
→ 「START CONTRIBUTING NOW」をクリックして開始

ある程度、位置が絞り込まれているアーカイブ画像が表示されます。隣りに近辺のGoogleマップが表示されます。その街の地理的な知識があり、どの光が地図上のどの位置のものか判別可能な場合、写真と地図をそれぞれクリックして対応付けます。やや高度ですが、価値の高い貢献をすることができます。

[3] Lost at Night

http://crowdcrafting.org/app/LostAtNight/
→ 「START CONTRIBUTING NOW」をクリックして開始

位置情報の誤差が大きい(最大500km)アーカイブ画像が表示されます。画像の街明かりがどの街のものか判別可能な場合、写真と地図をそれぞれクリックして対応付けます。最も高度ですが、価値の高い貢献をすることができます。

 

プレスリリース(英語): https://www.ucm.es/data/cont/media/www/pag-56948/Atlas%20de%20imagenes%20nocturnas%20(Ingl%C3%A9s).pdf
NASAによる紹介ページ: http://www.nasa.gov/mission_pages/station/research/news/crowdsourcing_night_images/

 

IDA東京は、日本語版のサイト、アプリの開発に協力しています。お問い合わせはIDA東京事務局へお願いいたします。

 

(2014.8.18 追記)
CNNにも採り上げられました: http://edition.cnn.com/2014/08/17/tech/nasa-earth-images-help-needed/
その日本語ページ: http://www.cnn.co.jp/fringe/35052466.html

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