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Posts from the ‘プレスリリース(IDA本部)’ Category

12
10月

国際ダークスカイ協会「2014年ノーベル物理学賞が、青色光への期待と課題を示した」

2014 Nobel Prize for Physics Draws Attention To Promise And Challenges of Blue Light

国際ダークスカイ協会によるリリース (2014.10.7)
http://darksky.org/night-sky-conservation/421

 ノーベル賞委員会は、2014年のノーベル物理学賞を、青色LED技術を発明した3人の日本人に授与することを発表した。20年以上前の彼らの発明は、白色LEDの開発に繋がり、エネルギー効率の良いLEDは急速に従来光源から置き換わっている。

 米国エネルギー省国家照明局による最近の推計では、白色LEDは2030年までに米国内の照明売上高の74%に達し、照明による電力需要の約50%削減に寄与する。ノーベル賞委員会は「白熱電球が20世紀を照らし、LEDが21世紀を照らす」と述べた。

 国際ダークスカイ協会(IDA) はこのノーベル物理学賞を支持する。一方で、適切なLEDの使用(特に夜間において)の重要性を主張する。LEDのエネルギー効率の良さは、過剰な光の使用を助長しかねない。歴史的に見て、照明技術が向上すると、屋外照明の量は増加する傾向にある。

 IDA代表代行のScott Kardel氏は言う。「LEDが普及していくことは疑いようがない。重要なことは、我々がこの新しい技術を、過剰な照明の使用や光の浪費をすることなく、適切に使っていけるかだ。適切に使えば、エネルギーの節約、視認性の向上、光害の削減が実現できる。」

 夜間のLED使用について、もう一つの問題点は、白色LEDには青色光が多く含まれる点である。夜間に青色光にさらされると、生態系や人体に悪影響があることが知られている。グレア(まぶしさ)も増加する(特に老人の目への影響が大きい)。さらに、青色光は夜空の明るさへの影響が、従来光源よりも大きい。IDAはこれらの問題について、2010年に公表した白書(『青色光を多く含む白色屋外照明による、視認性、環境、天文への影響』)で警告した。

 IDAは、白色LEDを使用する際、3000K以下の相関色温度を推奨する。それは青色光が少なく、演色性も十分である。生態系への影響が特に懸念される地域では、相関色温度は可能な限り低くするべきである。色温度の情報は、多くの場合製品パッケージに表示されている。

 光による悪影響をさらに減らすには、時間帯によって輝度を落としたり消灯したり、必要な場所だけを必要な量の明るさで照明すること、が有効である。

 世界中の都市で、エネルギー削減と経費削減のために、街灯がLEDに切り替わっている。その効果を最大化するには、過剰に照明しないこと、時間制御やセンサー制御などLEDの得意とする技術を使うこと、等が有効である。

 LED技術への期待が高まっているが、一方で適切に使用されなければ新たな問題が生じる。屋外照明、夜間の青色光、光害に関するさらなる情報は、IDAのウェブサイトを参照。

こちらの文書も参照。(IDAのニュースレターNightscape 80号より)

8
8月

プレスリリース: ドイツに世界で9番目のダークスカイ・リザーブを認定

国際ダークスカイ協会は、ドイツ中部のレーン生物圏保護区(Rhön Biosphere Reserve) を世界で9番目のダークスカイ・リザーブに認定しました。ランクはSilver Tier です。

この地域は1991年にユネスコによって生物圏保護区に指定され、面積は1720 km^2。ヨーロッパに残された数少ない、真に暗い夜空とアクセスの良さを合わせ持つ地域です。

2009年、地元の大学生グループがIDAからの認定を目指した活動を始めました。当初は懐疑的だった生物圏保護区の関係者を説得し、照明器具の調査や照明ポリシーの提案、啓発活動の展開(星空観望会、メディアへの出演、博物館展示、ツアーの実施、講演会など)を積極的に進めた結果、今回の認定となりました。

詳細は、IDAによるプレスリリース(2014.8.7) をご覧ください。
http://www.darksky.org/assets/Night_Sky_Conservation/Reserves/rhon/Rhon_press_release_FINAL.pdf

位置: Google Map

 

【ダークスカイプレイス・プログラムについて】
国際ダークスカイ協会は、夜空を保護する優れた取り組みを称えるために、ダークスカイプレイス・プログラム(International Dark Sky Places: IDSPlaces) を2001年から開始しました。認定には、屋外照明についての厳格な基準と革新的なアウトリーチ活動が求められます。これまでに認定されたIDSPlacesは、ダークスカイ・コミュニティが8ヶ所、ダークスカイ・リザーブが9ヶ所、ダークスカイ・パークが19ヶ所です。

ダークスカイプレイス・プログラムの詳細はこちら
http://darksky.org/night-sky-conservation/dark-sky-places

7
8月

プレスリリース:テキサス州に新たに2つのダークスカイ・パーク

国際ダークスカイ協会は、テキサス州のコッパー・ブレークス州立公園(Copper Breaks State Park) とエンチャンテド・ロック州立自然区(Enchanted Rock State Natural Area) の2ヶ所を、新たにダークスカイ・パークに認定しました。ランクはいずれも最高のGold Tier です。

詳細はIDA によるプレスリリース(2014.8.6) をご覧ください。
http://www.darksky.org/assets/Night_Sky_Conservation/Parks/Texas/TX_Parks_press_release_FINAL.pdf

コッパー・ブレークス州立公園の位置: Google Map
エンチャンテド・ロック州立自然区の位置: Google Map

 

【ダークスカイプレイス・プログラムについて】
国際ダークスカイ協会は、夜空を保護する優れた取り組みを称えるために、ダークスカイプレイス・プログラム(International Dark Sky Places: IDSPlaces) を2001年から開始しました。認定には、屋外照明についての厳格な基準と革新的なアウトリーチ活動が求められます。これまでに認定されたIDSPlacesは、ダークスカイ・コミュニティが8ヶ所、ダークスカイ・リザーブが8ヶ所、ダークスカイ・パークが19ヶ所です。

ダークスカイプレイス・プログラムの詳細はこちら
http://darksky.org/night-sky-conservation/dark-sky-places

7
8月

プレスリリース:アリゾナに世界で8番目のダークスカイ・コミュニティ

国際ダークスカイ協会は、アリゾナ州のセドナ(Sedona) 市を世界で8番目のダークスカイ・コミュニティに認定しました。人口1万人を超えるこの市はアウトドア活動で知られた観光地ですが、暗い夜空をさらなる観光資源にしようとしています。市長曰く「セドナは壮観な自然で知られている。私の目標は、セドナを持続可能な環境モデル都市とすること。暗い夜空の保護もその一部だ。」

詳細は、IDA によるプレスリリース(2014.8.4) をご覧ください。
http://darksky.org/assets/documents/PR/2014/Sedona_IDSC_press_release.pdf

位置: Google Map

 

【ダークスカイプレイス・プログラムについて】
国際ダークスカイ協会は、夜空を保護する優れた取り組みを称えるために、ダークスカイプレイス・プログラム(International Dark Sky Places: IDSPlaces) を2001年から開始しました。認定には、屋外照明についての厳格な基準と革新的なアウトリーチ活動が求められます。これまでに認定されたIDSPlacesは、ダークスカイ・コミュニティが8ヶ所、ダークスカイ・リザーブが8ヶ所、ダークスカイ・パークが17ヶ所です。

ダークスカイプレイス・プログラムの詳細はこちら
http://darksky.org/night-sky-conservation/dark-sky-places

2
7月

プレスリリース: 米国に新たなダークスカイ・パークを認定

国際ダークスカイ協会は、夜空を保護する優れた取り組みを称える「ダークスカイプレイス・プログラム」に基づき、新たにアメリカ・ユタ州とコロラド州にまたがるホーヴェンウィープ国定公園(Hovenweep National Monument) を、世界で17番目のダークスカイ・パークに認定しました。ランクは最高のGold Tier です。ユタ州で2番目、コロラド高原で5ヶ所目のダークスカイプレイスとなり、この地域の夜空保護に対する関心の高まりを表すものです。

詳細はIDAによるプレスリリース(2014.7.1) をご覧ください。
http://darksky.org/assets/documents/PR/2014/Hovenweep_press_release_FINAL.pdf

位置: Google Map

 

【ダークスカイプレイス・プログラムについて】
国際ダークスカイ協会は、夜空を保護する優れた取り組みを称えるために、ダークスカイプレイス・プログラム(International Dark Sky Places: IDSPlaces) を2001年から開始しました。認定には、屋外照明についての厳格な基準と革新的なアウトリーチ活動が求められます。これまでに認定されたIDSPlacesは、ダークスカイ・コミュニティが7ヶ所、ダークスカイ・リザーブが8ヶ所、ダークスカイ・パークが17ヶ所です。

ダークスカイプレイス・プログラムの詳細はこちら
http://darksky.org/night-sky-conservation/dark-sky-places

26
6月

プレスリリース:世界で7番目のダークスカイ・コミュニティを認定

国際ダークスカイ協会は、夜空を保護する優れた取り組みを称える「ダークスカイプレイス・プログラム」に基づき、新たにアメリカ・インディアナ州の町ビバリー・ショアーズ(Beverly Shores) を世界で7番目のダークスカイ・コミュニティに認定しました。

面積15.1km^2 のこの町は、ミシガン湖南端に面し、残り三方をインディアナ・デューンズ湖畔公園(Indiana Dunes National Lakeshore) に囲まれており、地元民は「島」と呼んでいます。

光害対策の歴史は古く、町議会は1983年に屋外照明に関する条例を制定しており、今回の認定に向けてさらに条項を大幅に拡大しました。自治会が先頭に立っての光害啓発活動も行われてきました。

詳細は、IDAによるプレスリリース(2014.6.24) をご覧ください。
http://www.darksky.org/images/documents/Beverly_Shores_press_release_FINAL.pdf

位置: Google Map

 

【ダークスカイプレイス・プログラムについて】
国際ダークスカイ協会は、夜空を保護する優れた取り組みを称えるために、ダークスカイプレイス・プログラム(International Dark Sky Places: IDSPlaces) を2001年から開始しました。認定には、屋外照明についての厳格な基準と革新的なアウトリーチ活動が求められます。これまでに認定されたIDSPlacesは、ダークスカイ・コミュニティが7ヶ所、ダークスカイ・リザーブが8ヶ所、ダークスカイ・パークが16ヶ所です。

ダークスカイプレイス・プログラムの詳細はこちら
http://darksky.org/night-sky-conservation/dark-sky-places