「シティー・アット・ナイト」プロジェクトで光害研究に協力して下さい
「シティー・アット・ナイト」(Cities at Night) は、マドリード・コンプルテンセ大学(The Universidad Complutense de Madrid) が中心となって展開しているシチズン・サイエンス・プロジェクトです。
ウェブサイトやツイッターなどで、国際宇宙ステーション(ISS) から撮影された、夜の地球の街明かりの写真をご覧になったことがある方も多いでしょう。街明かりは美しく見えますが、一方で光害の問題も起きています。2003年以降、宇宙飛行士がISSから撮影した写真は実に120万枚以上にのぼり、そのうちおよそ3割が夜間に撮影されたものです。これらの画像には光害研究に役立つ重要な情報が含まれていますが、画像があまりにも大量なため、ほとんどは選別されぬまま、NASAのアーカイブに眠ったままとなっています。
「シティー・アット・ナイト」は、市民の皆さんの力を借りて、これらの画像を適切に選別し、光害研究に役立つデータベースを構築することを目指した、シチズン・サイエンス・プロジェクトです。
シティー・アット・ナイトのメインページ: http://www.citiesatnight.org/
その日本語ページ: http://www.citiesatnight.org/index_JP.html
3つのウェブアプリが用意されています。
- 現在はいずれも英語版のみです。アプリ開始時にチュートリアルの動画がありますので、参考になると思います。日本語を含む多言語版アプリを、現在準備中です。
- これらのアプリは、crowdcrafting のシステムを利用しています。アカウントを作成してからの利用が推奨されています。
[1] Dark Skies of ISS
http://crowdcrafting.org/app/darkskies/
→ 「START CONTRIBUTING NOW」をクリックして開始
表示されたアーカイブ画像が、「街明かり」「星」「オーロラ」「宇宙飛行士」「それ以外」「何も見えない」「わからない」のいずれかを選びます。誰でも簡単に貢献できる、最もシンプルなアプリです。
[2] Night Cities
http://crowdcrafting.org/app/nightcitiesiss/
→ 「START CONTRIBUTING NOW」をクリックして開始
ある程度、位置が絞り込まれているアーカイブ画像が表示されます。隣りに近辺のGoogleマップが表示されます。その街の地理的な知識があり、どの光が地図上のどの位置のものか判別可能な場合、写真と地図をそれぞれクリックして対応付けます。やや高度ですが、価値の高い貢献をすることができます。
[3] Lost at Night
http://crowdcrafting.org/app/LostAtNight/
→ 「START CONTRIBUTING NOW」をクリックして開始
位置情報の誤差が大きい(最大500km)アーカイブ画像が表示されます。画像の街明かりがどの街のものか判別可能な場合、写真と地図をそれぞれクリックして対応付けます。最も高度ですが、価値の高い貢献をすることができます。
プレスリリース(英語): https://www.ucm.es/data/cont/media/www/pag-56948/Atlas%20de%20imagenes%20nocturnas%20(Ingl%C3%A9s).pdf
NASAによる紹介ページ: http://www.nasa.gov/mission_pages/station/research/news/crowdsourcing_night_images/
IDA東京は、日本語版のサイト、アプリの開発に協力しています。お問い合わせはIDA東京事務局へお願いいたします。
(2014.8.18 追記)
CNNにも採り上げられました: http://edition.cnn.com/2014/08/17/tech/nasa-earth-images-help-needed/
その日本語ページ: http://www.cnn.co.jp/fringe/35052466.html
プラネタリウムジャーナル、IDA東京特集号
(株)五藤光学研究所が発行し、全国のプラネタリウム施設に送付されている「プラネタリウムジャーナル」のvol.023 (2014.4.30) が、IDA東京の特集号となりました。全国286施設に送付されました。
掲載項目:
「星が棲むことのできる夜空はどこに?」
「ダークスカイ認定プログラムについて」
「夜空の明るさ世界同時観察キャンペーンGLOBE at Night」
「Losing the Dark(光害啓発プラネタリウムプログラム)」
「東洋大学越智研究室のご紹介」
企画・取材していただいた五藤光学の関係者の方々に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
(株)五藤光学研究所ウェブサイト
http://www.goto.co.jp/
ダークスカイプレイス認定を目指した活動が、ラジオ番組で紹介されました
AMラジオ・文化放送の、環境がテーマの番組「いとうせいこうGREEN FESTA」2014年4月14日放送分において、IDA東京が八重山諸島のダークスカイプレイス認定を目指している活動について、紹介していただきました。
いとうせいこう氏からは、「暗い夜空も、(ライトダウンなどの活動を通して)みんなで作らなければ、人間の手から去ってしまう。」「八重山諸島がダークスカイプレイスに認定されたら、夜空が観光資源になる。しかもそれは、節電によって生み出される。全てのことにおいて、すごく面白い取り組みだ。」などのコメントをいただきました。
【関連情報】
プレスリリース『国内初の「ダークスカイプレイス」認定を目指し、八重山諸島を視察』
http://idatokyo.org/?p=392
PROJECTS:ダークスカイプレイス・プログラム
http://idatokyo.org/?page_id=414
光害についての出前講座を無料で実施します
光害をテーマとした出前講座を、全国どこでも無料で実施します。実施可能な日程は限られますので、お早目にご相談ください。下記アドレスより、『B14』をお申込みください。
http://www.toyo.ac.jp/site/haken/41659.html
注)星の見え方への影響など、天文に関わる話題はごく一部です。エネルギー・生態系・人体への影響など、幅広くお話しします。
八重山諸島視察について、2紙で報道されました
IDAの「ダークスカイプレイス・プログラム」への認定を目指した八重山諸島視察(2.28-3.4) について、八重山日報と八重山毎日新聞に報道されました。
八重山日報2014年3月4日第4面では、「夜空保護の取り組みを ― 八重山で協会が調査」との見出しで、『嘉数(石垣市観光文化スポーツ局)局長は「いつでも星の見える島を目指している市としては良い提案。今後、検討していければ」と話した。』『今回の視察は星空ツーリズム株式会社が協力。西表島や竹富島、石垣島で夜空明度測定の実施や光害の少ない集落・伝統建築の視察、八重山星の会や石垣島天文台への訪問などが行われた。』等と報じられました。
八重山毎日新聞2014年3月5日第7面では、「石垣島の夜空を称賛 ― ダークスカイ保護区に」との見出しで、『5日間、八重山の夜空を調査した越智信彰・東洋大学准教授は「石垣島の夜空は素晴らしい。国内で初めてとなるダークスカイ保護区に認定し、観光産業にも生かしてもらいたい」と要望。説明を受けた観光文化スポーツ局の嘉数博仁局長は「365日、星が見えるようなまちづくりのために検討したい」と答えた。』等と報じられました。
日テレ「People Magnet TV」にメンバー登録
IDA東京は、日本テレビの社会貢献番組「People Magnet TV」より依頼を受け、PMTVメンバーとして登録されています。
People Magnet TVウェブサイト
http://pmtv.jp/
IDA東京のページ
http://pmtv.jp/members/9_007