屋外照明によるエネルギー浪費の最新の推計が公表されました
国際ダークスカイ協会本部が、屋外照明によるエネルギー浪費等の最新の推計を公表しました。
http://www.darksky.org/assets/2013/WorldwideEnergyWaste.jpg
それによると、
- 世界全体のエネルギー消費のうち、屋外照明に使用されている割合は8%
- そのうち80%が、商用・公用の屋外照明
- 屋外照明器具(道路灯、街灯、駐車場、ビル等)の数は世界全体で7億5千万、ヨーロッパに3億、アメリカに1.6億
また、浪費分については、
- 屋外照明に使用されているエネルギーのうち、およそ60~70%が「浪費」
- 浪費の内訳は、必要ないもの(25%)、過剰なもの(25%)、時間帯により減灯や消灯すべきもの(25%)、グレアを引き起こしているもの(15%)、上方に光が漏れているもの(10%)
- 浪費分を換算すると、1.1 PWh(ペタワット時)の電力量、500基の発電所出力、775万世帯の使用電力、750Mt(メガトン)のCO2、1100億ドルのコストに相当(年間)
※ 数字の根拠については、問い合わせ中です。
ナミビアのダークスカイ保護区がCNNで紹介されました
国際ダークスカイ協会が昨年「ダークスカイ保護区」として認定した、ナミビアのナミブランド自然保護区の素晴らしい星空が、CNNのニュースサイトで紹介されました。
日本語版の記事(2013.10.26付)
http://www.cnn.co.jp/travel/35039003.html
英語版の記事(2013.10.9付)
http://edition.cnn.com/2013/10/09/travel/stargazing-in-the-desert-namibia/
プレスリリース: チャコ文化国立歴史公園をダークスカイ公園に認定
国際ダークスカイ協会は、ニューメキシコ州のチャコ文化国立歴史公園(Chaco Culture National Historical Park) を、世界で12番目のダークスカイ公園(International Dark Sky Park) に認定しました。その夜空の暗さから、ランクは最高級のGold Tierとなります。
詳細はIDAによるプレスリリース(2013.8.28) をご覧ください。
http://www.darksky.org/night-sky-conservation/338
【ダークスカイプレイス・プログラムについて】
国際ダークスカイ協会は、夜空を保護する優れた取り組みを称えるために、ダークスカイプレイス・プログラム(International Dark Sky Places: IDSPlaces) を2001年から開始しました。認定には、屋外照明についての厳格な基準と革新的なアウトリーチ活動が求められます。これまでに認定されたIDSPlacesは、ダークスカイコミュニティが4ヶ所、ダークスカイ保護区が5ヶ所、ダークスカイ公園が12ヶ所です。
ダークスカイプレイス・プログラムの詳細はこちら
http://darksky.org/night-sky-conservation/dark-sky-places
Losing the Dark公開について、新潟日報で紹介されました
新潟日報7月19日付朝刊3面、コラム「座標軸」にて『光害:電力が戻っても暗い夜を』が掲載され、この度IDA東京が公開した光害啓発ムービーLosing the Darkの内容をご紹介いただきました。
(記事より一部抜粋)『熱帯夜、クーラーと照明を消し、星空を見上げ涼を味わうのもいい。/動画はプラネタリウム向けもあり、公共施設での放映も呼び掛けている。「明るい未来」は暗い夜空、輝く星空を取り戻すことでもある。』
光害啓発ムービー「Losing the Dark」の日本語版を公開
プラネタリウム・環境講座・各種イベントなどで、無料で上映可能
- 節電・省エネが話題となる中、明るすぎる照明環境がもたらす「光害(ひかりがい)」の問題への気付き・関心が高まっています。
- 「Losing the Dark」(ルージング・ザ・ダーク)は、国際ダークスカイ協会とLoch Ness Productions が制作し今年2月に公開した、光害啓発のためのプラネタリウムショーです。この度、IDA東京が日本語ナレーションを付け、公開しました。
- 光害による多方面への悪影響、すなわちエネルギーの浪費、生態系への影響、人体の健康への影響、交通の安全性の低下、星空の見え方への影響などが、美しい映像と共にわかり易く解説されています。最後には、この問題の解決に向けたシンプルな方法が示され、光害削減への取り組みを呼びかけています。
- 全天周版(プラネタリウム向け)とフラット版(通常のスクリーン向け)が用意された動画ファイルは、Webサイトより誰でも無料でダウンロード・上映が可能です。上映時間は6分半、通常のプラネタリウム番組の前後や、環境講座・天文イベント・学校の環境教育など、様々な場面での活用が期待されます。
- 「Losing the Dark」は現在までに11ヶ国語に翻訳され、YouTubeでの再生回数は合計24,000回を超えています。(2013.6.30現在)
- 日本語版制作スタッフ:翻訳 越智信彰(IDA東京)、木村かおる(日本科学技術振興財団) ナレーション 池上知子(東洋大学アナウンス研究会)
動画ファイルをダウンロードされる方へ
- 上映目的で動画をダウンロードされる際は、必ずフォーム入力を行ってください。【フォーム入力方法】
- よろしければ、IDA東京にも上映場所・上映スケジュールをお知らせください。サイト・ツイッター等でご紹介します。
上映する際の注意事項(必ずお守りください)
- 動画には改変を加えず、最初から最後まで上映してください。
- 聴衆の方に、「光害に関する詳しい情報は、国際ダークスカイ協会のウェブサイトをご覧ください」 とお伝えください。
ダウンロードはこちらから
追記
- (2013.7.16) 国際ダークスカイ協会本部より、本編の中の「To keep a 100-watt light bulb turned on every night for a year takes the equivalent energy output from burning half a ton of coal.」の文章を「To keep a 100-watt light bulb turned on every night for a year requires hundreds of pounds of coal.」に訂正するとの連絡がありました。日本語では「およそ500kgの石炭の消費に相当します」⇒「数百kgの石炭の消費に相当します」に訂正となります。確認不足でこのようなミスとなり、申し訳ございません。
- (2013.7.30) YouTube日本語版に、字幕が表示できるようになりました。
上映場所(IDA東京にご連絡いただいたもののみ記載)
- 石垣島天文台:施設公開日の毎日15時から「星空学びの部屋」で上映している4D2U(4次元デジタル宇宙)の前に上映。(2014.3~) 【石垣島天文台ウェブサイト】
- 長野市立博物館:プラネタリウムでのイベント「光害調査隊が行く」の中で上映。(2014.6.21) 【長野市立博物館プラネタリウムウェブサイト】
- 郡山市ふれあい科学館:第6回国際科学映像祭ドームフェスタの国際光年特別セッションにて上映。(2015.9.23) 【第6回国際科学映像祭ドームフェスタウェブサイト】
- 東洋大学白山キャンパス:IDA東京主催・一般講演会「秋の夜長にダークスカイ・トーク」にて上映。(2015.10.3) 【「秋の夜長にダークスカイ・トーク」ウェブサイト】
- 長野市立博物館:土日祝日午後2時から、季節の星空を紹介する映像番組の後に上映。(2015.10.10~2016.1.11の予定) 【長野市立博物館プラネタリウムウェブサイト】
- 宇宙HACK!:グランフロント大阪にて開催されるイベント「宇宙HACK!」のTELSTAR様ブースにて上映。(2017.1.29) 【宇宙HACK!ウェブサイト】
- 敦賀市立児童文化センター:「春の投映 プラネタリウム番組3本立て」の中で上映。(2018.3.3~2018.3.25の土日、および2018.3.27~30、午後3時より) 【敦賀市立児童文化センタープラネタリウムウェブサイト】
- まちだターミナルプラザ:町田市・相模原市全域のライトダウンイベントである『まちだ・さがみはら絆・創・光 ~町田市・相模原市ライトダウン~』の関連イベントとして行われる講演会の中で上映。(2018.3.11) 【ライトダウン行事ウェブサイト】
- 星ノ海プラネタリウム:石垣市主催の星空保護を考える講演会『アースナイトデー2019』の中で上映。(2019.11.23)
- 沖縄コンベンションセンター:ツーリズムEXPOジャパン2020内の「ダークスカイツーリズム(星空観光)シンポジウム」で上映。(2020.10.30)
- 大野市立有終西小学校:4~6年生の授業の中で上映。(2021.02.10)
プレスリリース:「Losing the Dark」が佳作を受賞
ドイツ・イエナにて5月29日~6月1日に開かれた「7th FullDome Festival」において、国際ダークスカイ協会・Loch Ness Productions合同制作のプラネタリウムショー「Losing the Dark」が、佳作(Honorable Mention) に選ばれました。
この光害啓発のためのプラネタリウムショーは今年2月にリリースされ、現在までに7ヶ国語に翻訳され、さらに10ヶ国語が追加される予定です(※ 日本語版も近日公開予定)。動画は無料で配布されており、世界中100以上のプラネタリウム、多数の教育関係者によってダウンロード・利用されています。YouTubeの視聴数も23,000回を超えています。
「FullDome Festival」は、年1回開かれているドーム映像の世界フェスティバルです。今年は17ヶ国から80のエントリーがあり、「Losing the Dark」を含む24の作品に賞が授与されました。
IDAによるプレスリリース(2013.6.19)
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Losing the Darkについて
http://idatokyo.org/?p=239
FullDome Festival
http://fulldome-festival.de/
https://www.facebook.com/pages/FullDome-Festival/216689971695340